オールオン4(All on 4)

オールオン4は、インプラント治療の一種であり、全く歯のない患者に対して1日で噛むことができる歯を提供する治療法です。通常、全ての歯をインプラントで置き換えるには28本のインプラントが必要であり、複雑な手術や骨移植が必要な場合もあります。このため、時間と費用がかかり、治療期間中は入れ歯を使用する必要があり、日常生活での制約や心理的な負担も生じることがあります。

オールオン4は、これらの負担を回避するための治療法です。片顎に4本のインプラントを使用し、全ての歯を支えることができます。オールオン4は、抜歯から仮歯の装着までを1日で行う集中治療を通じて、その日のうちに患者が普通の食事ができる状態になりますので、長期間の通院や入院は必要ありません。
また、インプラントの本数が少ないため、費用も抑えることができます。

オールオン4の利点は、患者さんにとって多くのメリットがあります。
口元に自信がなかったり、噛むことを諦めていた患者は、オールオン4を入れることで自然な見た目と快適なフィット感を得て、人前での食事や会話を楽しむことができるようになります。
実際に、多くの患者から「オールオン4を入れたことで人前で自信を持って食事や話すことができるようになった」といった喜びの声を頂いています。

オールオン4は、全く歯のない患者にとって革新的な治療法であり、自然な噛む力と美しい笑顔を取り戻す手助けとなります。

オールオン4をおすすめする方

入れ歯が合わない・痛いなどで悩んでいる方

多くの方が、総入れ歯が外れやすい、粘膜に擦れて痛みを感じる、噛み合わせが不安定でしっかりと噛めないといった悩みを抱えています。しかし、オールオン4はインプラントによってしっかりと固定されるため、これらの悩みを解消することができます。
オールオン4は、インプラントが顎の骨にしっかりと結合し、その上に一体化した義歯が固定されます。そのため、総入れ歯のように外れる心配がなくなり、粘膜への擦れや痛みも軽減されます。また、噛み合わせも安定し、しっかりと噛むことができるため、食事や日常生活において自信を取り戻すことができるでしょう。
オールオン4は、これらの悩みを持つ方にとって理想的な治療法です。しっかりと固定されるため、快適な装着感と自然な噛み心地を実感することができます。

歯が全くない方

オールオン4は、歯が全くない状態でも、わずかな本数のインプラントで全体的な人工歯を支えることができる治療法です。
通常、全ての歯を補うためには多くのインプラントが必要ですが、オールオン4では、片顎あたり4本のインプラントで全体的な人工歯を固定することが可能です。この方法により、歯が全くない状態でも自然な見た目と機能を回復させることができます。
オールオン4は、少ない本数のインプラントを使用するため、手術の負担や治療期間を軽減することができます。また、インプラントの固定により、しっかりとした噛み心地を実現することも可能です。

歯がボロボロで噛めない方

歯が虫歯で崩れたり、歯周病でグラグラになったりすると、しっかりと噛むことが難しくなります。そのような状態の歯を残しておくよりも、オールオン4によって固定式の人工歯を入れる方が、はるかに噛む力を取り戻し、見た目も改善されます。
状態の悪い歯は、治療を続けても回復が難しい場合があります。虫歯が進行している場合は、歯の構造が弱くなり、噛むことが困難になります。また、歯周病が進行している場合は、歯ぐきや歯の支持組織が損傷し、歯がぐらついてしまいます。
そのような状態の歯を無理に残すよりも、オールオン4によって固定式の人工歯を入れることで、噛む力を回復させることができます。オールオン4では、顎の骨にしっかりと固定されるため、安定感があり、自然な噛み心地を取り戻すことができます。

顎の骨が痩せてインプラントが難しいと言われてしまった方

オールオン4では、骨の量が極端に不足している場合でも、骨のある位置を選んでインプラントを埋め込み、人工歯をしっかりと支えることが可能です。
通常のインプラント治療では、骨の量が十分でない場合には骨造成手術などの追加的な処置が必要となることがあります。しかし、オールオン4では、残っている骨の位置を最大限に活用し、骨造成手術を回避することができます。

オールオン4の
メリット・デメリット

メリット

よく噛める

オールオン4は、顎の骨に埋め込まれたインプラントが人工歯を確実に固定することで、噛む刺激を直接顎の骨に伝えることができます。これにより、天然歯に近いしっかりとした噛む感覚を実現することができます。一方、総入れ歯では咀嚼能力が天然歯の約2〜3割とされているため、オールオン4の咀嚼能力との違いは明白です。

埋入本数を少なくすることができる

オールオン4は、顎の骨に埋め込まれたインプラントが人工歯を確実に固定することで、噛む刺激を直接顎の骨に伝えることができます。これにより、天然歯に近いしっかりとした噛む感覚を実現することができます。一方、総入れ歯では咀嚼能力が天然歯の約2〜3割とされているため、オールオン4の咀嚼能力との違いは明白です。

身体への負担が少ない

オールオン4は、片顎に4本〜6本のインプラントを使用することで、全体的な見た目と機能を回復することができます。これにより、お体への負担を最小限に抑えることができます。
また、骨のある場所にインプラントを埋め込むだけでよいため、従来のインプラント治療で必要な骨増強手術が別途必要となることもありません。この点からも、オールオン4は身体に負担の少ない治療法と言えます。

即日で仮歯を入れることも可能

オールオン4では、インプラントを埋め込んだ当日に固定式の仮歯を装着することができます。
また、仮歯は柔らかいものであれば、患者はその日から食事を摂ることも可能です。これは通常のインプラント治療とは異なります。通常の治療では、インプラントを埋め込んだ後、骨との結合を待つためにしばらく安静にする必要があります。最低でも数ヶ月の待ち時間が必要です。しかし、オールオン4ではその待ち時間が不要であり、患者さんは治療後すぐに噛むことができます。

高い成功率

インプラント治療を行う歯科医院のレベル、ドクターの技術、経験、知識、設備などにより成功率は異なりますが、おおよそ97%の成功率となっています。

治療期間が短い

通常のインプラント治療では、骨の再建処置が必要な場合が多いですが、オールオン4では、骨の十分な残存箇所を選択し利用することにより、骨再建手術を回避することができます。これにより、治療期間が短縮される可能性があります。

骨が薄い方でも治療ができる

オールオン4は、顎の骨が薄い方でもインプラント治療を受けることができます。
従来のインプラント治療では、骨の量が不足している場合、治療が受けられないことがありました。また、治療が可能な場合でも、骨造成手術などの外科手術が必要でした。
しかし、オールオン4では、骨のある部位を選んでインプラントを行うことができます。そのため、骨の量が少ない方でも手術を必要とせずにインプラント治療を受けることができる可能性が高くなります。これにより、身体的な負担や費用の面でも軽減されるでしょう。

デメリット

残っている天然歯を抜歯する必要がある

オールオン4の治療を受ける際には、残っている歯を抜歯する必要があります。オールオン4は、一体化した義歯をインプラントで固定する治療方法です。そのため、治療のためには妨げとなる歯を除去する必要があります。
ただし、健康で問題のない歯を無理に抜くことは、健康面に良い影響を与えるわけではありません。ただし、歯周病や虫歯などの問題がある場合には、それらの歯を抜くことはオールオン4治療の成功につながる可能性があります。したがって、個々のケースに応じて歯の抜歯が行われます。

治療できる歯科医院が限られる

オールオン4は、どの歯科医院でも受けられる治療ではなく、提供している医療機関が限られています。インプラント治療を行っている歯科医院であっても、オールオン4に対応していない場合があります。
歯科医院を選ぶ際には、インプラント治療を提供しているかどうかだけでなく、オールオン4に対応しているかどうかも確認する必要があります。なぜなら、オールオン4は特殊な治療法であり、それに対応するためには熟練した歯科医師と設備が必要とされるからです。
また、インプラント治療は長期にわたるメンテナンスが必要となるため、歯科医院との長い関係が求められます。そのため、オールオン4を提供している歯科医院を選ぶことは、歯科医院選びの重要なポイントとなります。

保険適応外の治療になる

オールオン4を含むインプラント治療は、原則として自費治療となり、保険の適用はされません。そのため、総入れ歯による治療と比べて費用負担が大きくなる場合があります。
しかし、インプラント治療やオールオン4治療は、基本的に医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除の手続きを行うことで、一部の医療費が還付され、費用負担を軽減することができます。
医療費控除は国や地域によって異なる場合がありますので、具体的な手続きや還付範囲については税務署や専門家に相談することをおすすめします。医療費控除を活用することで、インプラント治療にかかる費用負担を軽減することができるかもしれません。

オールオン4治療の流れ

1初診カウンセリング

現在のお悩みを聞きます。どのようなお悩みもご相談ください。
可能な治療法や大まかな費用・期間など説明致します。

2精密な検査・診断

CT撮影などの検査を行い、治療方針も決めます。治療計画を立てましたら、詳しくご説明します。

3施術

予約完了、または予約に至らなかったなど、ご紹介元へご報告いたします。

4治療:オールオン4

オールオン4を埋入し、仮歯を装着。全身管理を担当する歯科医師が立ち合い、治療を進めていきます。

5治療内容の結果報告と術後の相談

治療経過と予想される結果をご紹介元へご報告いたします。

6メインテナンス

治療が完了しましたら、定期的にメンテナンスでお越しください。お口の中の状態をチェックし、噛み合わせ調整、クリーニングなどを行います。
長期的にインプラントを機能させるためには、定期的なメンテナンスを継続的に行うことが大切です。

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